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眼科疾患・手術

緑内障

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緑内障とはどんな病気?

緑内障(Glaucoma)は、目から受けた情報を脳に伝達する視神経が障害され視野が徐々に狭くなっていく疾患です。日本における失明原因の第1位ですが、40歳以上の約20人に1人に見られ決して珍しい病気ではありません。

日本人では正常眼圧緑内障が緑内障の約7割を占めると言われており、眼圧が正常範囲内であっても緑内障が進行していく場合があり注意が必要です。いずれの病型でも治療前よりも眼圧を下げ視神経へのストレスを減らすことが重要です。

治療方法

1. 薬物治療

緑内障の治療の第一選択は、眼圧を下げる薬の点眼です。主な薬剤には、プロスタグランジン製剤、β遮断薬、アルファ作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬Rhoキナーゼ阻害薬などがあります。内服薬が併用されることもあります。

2. レーザー治療

点眼薬だけでは十分に眼圧をコントロールできない場合、レーザー治療が行われます。選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)やレーザー虹彩切開術などがあります。これにより、眼内の液体の流れが改善され、眼圧を下げることができます。

3. 手術療法

薬物やレーザー治療が効果的でない場合、手術が検討されます。流出路再建術(目詰まりを解消し房水流出を促進する)や濾過手術(結膜下に濾過胞を形成し、房水を濾過胞へ流出させる)などで眼圧を低下させることを目指します。


どの時期に治療すべきか

ごく初期の場合は治療介入せず、定期検診のみで経過を見ることもありますが、できるだけ早期に緑内障を発見し、病型に基づいて診療を行うことが必要です。

治療内容

緑内障の治療は眼圧を下げることが基本です。最初は点眼薬で眼圧をコントロールし、それでも効果が不十分な場合、レーザー治療や手術が選択肢となります。

視力予後

緑内障の視力予後は、発見と治療介入のタイミングに大きく依存します。適切な治療を行えば、視力の低下を遅らせることができます。しかし視神経の障害は不可逆的であり、失われた視野、視力を改善させることは不可能です。治療が遅れると視野が狭まり、最終的には中心視力まで失われることがあります。そのため、定期的な眼科検診を受け、早期の治療を行うことが視力を守るために非常に重要です。

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