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施設紹介

眼科疾患・手術

網膜硝子体疾患

黄斑上膜

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どんな病気

視力に重要な黄斑部の上に膜が形成される疾患です。黄斑前膜、網膜上膜、網膜前膜などと呼ばれることもあります。加齢によるものがほとんどですが、他の疾患(ぶどう膜炎、網膜剥離やその手術後など)により形成される場合もあります。早期にはあまり症状がなく、人間ドックなどで指摘されることもあります。進行すると、視力低下や歪視(歪んでみえる)、大視症や小視症(ものが大きく見えたり小さく見える)をきたします。進行は比較的遅いことが多く、月単位から年単位で進行しますが、進行が早いものも稀にあります。

眼底写真(手術前)
黄斑部の皺壁(白矢印)を認める

OCT画像(手術前)
黄斑上膜(黄矢印)を認める

眼底写真(手術後)
黄斑部の皺壁は消失している

OCT画像(手術後)
黄斑上膜は除去されている

治療

自然に消失することも稀にありますが、基本的には手術加療が必要です。軽度の場合は経過観察することもあります。

手術

硝子体手術を施行します。年齢次第で白内障手術を同時に施行することがあります。

予後

視力や歪視は術後数週間から数ヶ月かけてゆっくりと回復していくことが多いです。稀ですが、手術後に黄斑上膜が再発することもあり、その際は再手術が必要になることもあります。

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